1941年に始まった独ソ戦は当初、ドイツ軍が圧倒的優位でソ連領深くに侵攻し、1941年9月8日にソ連の第2の都市・レニングラードを包囲。
そしてこれが悲劇の始まりだったんです(⊙＿⊙')
短期間で食料事情が悪化したレニングラード
包囲中のネフスキー大通りを歩くレニングラード市民達
レニングラードを包囲したドイツ軍の北方軍集団はまず、住民の生活能力を断つためガス・水道・電力供給施設や食料倉庫への爆撃を開始。
さらにドイツ空軍が大規模な空爆を行い、給水施設とレニングラード市内のほとんどの食料を備蓄していたバターエフ倉庫を破壊したんです。
これにより、市内の食糧事情は一気に悪化。
当時のレニングラードの人口は約300万人でしたが、包囲からわずか４日後の12日には食糧の残量が
- 穀類・小麦粉・・・35日分
- えん麦・粉物・・・30日分
- 肉類・家畜・・・33日分
- 油脂・・・45日分
- 砂糖・菓子類・・・60日分
にまで激減したんです_:(´ཀ`」 ∠):
配給用紙。
わずかながら、パンが手に入った
市民への配給は当初は1日に
- 肉体労働者・・・パン500グラム
- 労働者と子供・・・パン300グラム
- その他市民・・・250グラム
と定められていましたが数ヶ月後にはさらに減らされ、1日で得られる食料は一握りのパンだけになり、市民はドイツ軍、そして飢えとの戦いを強いられることになる...
飼っている猫や犬を殺◯て食べた
飢餓により痩せ細ったレニングラードの男性
人々はどうにかして食べ物を確保しようと、古い皮革(ひかく)を煮てゼリーパテを作ったり、セルロースを煮出してスープを作り飲み、馬の飼料用のえん麦も食用に回されました(⊙＿⊙')
そして飼っていた犬猫までも食べざるを得ない状況になります。
自分の手で飼い犬・猫を殺◯なかった人も多数いましたが、その場合は他人の犬を交互に殺◯合うことに...
(鳥やネズミなども市内から姿を消した)
また飢えにによって人々から性欲が失われ、誰もが性行を望まなくなると女性たちは化粧をすることをやめて、口紅を食料にしたり、化粧クリームもバターのようにパンに塗って食べるようになります(*´Д｀*)
喫煙は空腹を紛らわせ、壊血病に効くと信じられていたため紙巻タ◯コが貴重品として取引されるようになり、包囲が始まった翌年にはタ◯コ1箱が2、3日分のパンの配給量と同等の価値になったことで服や靴、食料と交換することもできるようになったのです＿φ(￣ー￣ )
市場で謎の肉が売られるようになる！？
当時のレニングラードでは遺◯を運ぶ様子は珍しくなかった
市内の食料は枯渇しているはずなのになぜか市場で謎の肉を販売する者たちが現れるようになります(*´Д｀*)
人肉であることを理解した...
人肉食の横行
飢餓が人々を食◯に走らせた
画像：sorkab
1941年12月13日付のソ連内務人民委員部(NKVD)の文章には”最初の人◯食に関する報告”が記されており、NKVDは1942年12月までに
死○食・人◯食の嫌疑で2105人の市民を逮捕
しています(⊙＿⊙')
また人◯食以外にも国の体制に従順でない不満分子を逮捕する名目にも使われたと言われているので、実際はどれだけの人間が人◯食の売買や食したのは不明です。
しかし、包囲はそこから2年以上も続いたことから人◯食が横行したことは明らかでしょう...
ちなみにですが『子供の肉が美味しいとされ、誘◯事件が増えた』という恐ろしい話もあります_:(´ཀ`」 ∠):
餓死によって100万人が犠牲に！
レニングラードは飢餓と砲撃の二重苦だった...
1943年末、長期にわたって続いた包囲が終わりに近づいた頃、レニングラード市内の人口は60万人まで減っていました(⊙＿⊙')
包囲中、約100万人の市民が疎開し、10万人は前線に徴兵され、少なくとも
100万人もの人々が餓○した
とされており、これは
- 東京大空襲
- 沖縄戦
- 広島・長崎
を含む日本本土における民間人の戦死者数の合計を上回る数となっています(*´Д｀*)
この後、ドイツ軍とソ連軍の交戦は少し続きますが、1944年1月27日にドイツ国防軍はレニングラードの南部まで押しやられたことで包囲は終了し、レニングラードはようやく解放されました。
900日近く包囲を耐え抜いたことから、後にレニングラードにはスターリンから英雄都市の称号が与えられています＿φ(￣ー￣ )
