2024年1月1日に起きた能登半島地震&大規模な火災が発生したのは記憶に新しいと思いますが、この日、Xでは陰謀論者たちが”人工地震”であるとポストし、そのポストに対して多くの批判コメントが付くなど荒れに荒れていました(⊙_⊙')
石川県・輪島市で起きた大規模火災の様子
引用:ANNnewsch( Youtube)
そしてポストの中には大規模な火災は
『DEW (指向性エネルギー兵器)によって引き起こされた』
と主張するものも相当数あったので目にした人も多いと思いますが、もちろん兵器が使われた証拠はありません。
が!!!
1つ言えるのはDEWは実在する兵器であり、使用すれば特定の場所をピンポイントで燃やすことが可能ということです。
ではなぜ陰謀論界隈では輪島市で起きた大規模災害がDEWによる攻撃と主張されるのか?
それは2023年8月に起きたハワイ・マウイ島の大規模火災が大きく関係しているのです...
Contents
DEW(指向性エネルギー兵器)って何!?
レーザー兵器システム(LaWS)(指向性エネルギー兵器)
DEW(指向性エネルギー兵器)は
- レーザー
- マイクロ波
- 高エネルギー粒子ビーム
などのエネルギーを標的に向けて破壊する兵器のことで、従来の兵器である銃やミサイルとは異なり、DEWは発射体を必要としないため、発射速度が速く、弾道を予測することが困難という特徴があります(⊙_⊙')
また標的に与えるダメージはエネルギーの量によって制御できることから致死性のものから非致死性の攻撃を自由に調節することも可能となっています。
DEWの種類①レーザー兵器
レーザー兵器
引用:fabcross forエンジニア
DEWは大きく分けて2種類あり、その1つがレーザー兵器です。
レーザー兵器はレーザー光を照射して標的を破壊する兵器のことですが、レーザー光は、目標物に到達するまでに減衰するため、遠距離の標的を狙うには、高出力のレーザーが必要となります。
DEWの種類②粒子ビーム兵器
画像はイメージです
粒子ビーム兵器は
- 電子
- 陽子
- 中性子
などの粒子ビームを照射して標的を破壊する兵器でレーザー光よりも減衰しにくいため、遠距離の標的を狙う場合に適しており
- 対空防衛
- 対地攻撃
- 対衛星攻撃
などに使用されています_φ( ̄ー ̄ )
DEWを発射する時には緑の光が放たれる!
アメリカとイスラエルが共同開発している対空レーザー兵器/戦術的高エネルギーレーザー
DEWを発射する際に緑の光を放つことがあります(⊙_⊙')
これはレーザー光の波長によって異なりますが、レーザー光の波長が短いほど、より高いエネルギーを持ち、より強いダメージを与えることができます。
またこの緑色の光は人間の目で視認しやすいため、DEWの標的を視覚的に捉えることが可能です。
↑のポストで貼られている輪島市の火災の映像には複数の緑色の光が映っていますが、これはDEWの特徴と一致していると言えるでしょう。
ただし、DEWを発射する際に必ずしも緑色の光を放つとは限らず、レーザー光の波長は標的の種類や、DEWの用途によっても異なるんですよ(*´Д`*)
例えば航空機やミサイルなどの目標を狙う場合は、より長い波長のレーザー光を使用するため、緑色の光は放たれません。
またDEWの種類によってはレーザー光ではなくマイクロ波や高エネルギー粒子ビームなどのエネルギーを使用するものもあり、これらエネルギーは可視光線ではないため発射時に光を発することはなく、標的に到達するまで目に見えません。
DEWは特定の色に対して効果が薄まる!?
火災後のマウイ島の様子。
青色の車や青い建物の多くがなぜか無傷...
DEWは特定の色に対して効果が薄まることがあり、これはレーザー光の波長と、色の吸収率によって異なるんです(⊙_⊙')
一般的に波長が短いレーザー光はより高いエネルギーを持ち、より強いダメージを与えることができますが波長が短いレーザー光は青や緑などの短い波長の光を吸収しやすい物質に対しては効果が薄まることがあるんですよ。
例えば青い屋根や建造物は青色の光を吸収しやすいためDEWによる攻撃に対してより耐性があると考えられており、これは青色の光が屋根や建造物の表面で吸収され熱エネルギーに変換されるためです。
後ほど紹介しますがマウイ島の火災では青色の建造物や車などはほぼ無傷のまま残っていることから、DEWが使用されたと囁かれるようになった1つの要因になっています。
ただしDEWの波長を調整すれば特定の色に対して効果を高めることも可能で、例えば青色の光を吸収しやすい物質に対しては、より長い波長のレーザー光を使用することで効果を高めることができます。
またDEWの種類によってはマイクロ波や高エネルギー粒子ビームなどのエネルギーを使用するものもあります。
これらのエネルギーは可視光線ではないため色の吸収率の影響を受けることはなく、特定の色に対して効果が薄まることはありません_φ( ̄ー ̄ )
DEWを使えば特定のエリアのみ火災を起こすことが可能!
マウイ島火災の様子
引用:ANNnewsch( Youtube)
前述した通り、DEWを使用すれば特定のエリアのみ火災を起こすことが可能となります。
これはDEWの照射エネルギーを調整を調整することで標的の表面温度を上げ燃えやすい物質を燃焼させるためです。
このようにDEWを使用すれば意図的に特定のエリアのみ火災を起こすことが可能なので敵の施設や装備を破壊するために使用されても何ら不思議ではないということです(⊙_⊙')
ハワイのマウイ島で起きた山火事
地球観測衛星センチネル2が撮影した8月13日(HST)マウイ島の画像にNASAの火災情報システムFIRMSの過去7日間の情報を重ねた画像。
引用:Yahoo!ニュース
2023年8月8日早朝、ハワイ・マウイ島内のとある場所で電線が切れ、その際に発した火花が茂みに燃え移ったことで山火事が起きてしまいます。
この山火事は小規模で同日午前9時前には『消化活動によって鎮火した』というニュースが伝えられましたが、なぜか残火が燃え広がり、その結果ラハイナの街に甚大な被害をもたらす大規模火災となってしまった...
というのがこの火災の原因と言われています。
が、この後
ラハイナの火災は意図的に起こされた
という噂が広がり始めるんです...
疑惑だらけのマウイ島火災
山火事による被害が大きかったラハイナの上空からの様子
引用:CNN.co.jp
というのも
- 家や車は燃えているのに灌木(かんぼく)は緑色のままの状態で綺麗に残っている。
- 発火地点からラハイナはかなり離れているのにも関わらずその途中に燃えた形跡が確認できない。
- 報道された『発火地点から山を下る』形で燃えていない。
- 海に逃げた人の証言によると相当数の人が亡くなっているが州政府が発表した死者・行方不明者の数が明らかに少ない
などの不可解な点が多く、さらに!!!
火事の数週間前に州政府が土地の所有に関する新法案を通過させており、その内容は
自然災害などの緊急事態が起きた際、被災した土地の管理権限は所収者から州政府に無条件で移転される
というものなんです(*´Д`*)
また2021年にはマウイ島で『ブルールーフ・プロジェクト』なるキャンペーンが展開されており、これは
屋根をブルーシートで覆う
というものですが奇妙なことにマウイ島火災では、このような屋根をブルーシートで覆った家だけが燃えずに残ったんです。
(ブルー・ルーフ・プロジェクトの参加者はセレブばかり)
さらに!!!
火災発生時に非常事態を告げるサイレンがなぜか鳴らなかったんです。
マウイ島防災担当トップ、ヘルマン・アンダヤ氏
これについてマウイ島防災担当のヘルマン・アンダヤ氏は記者会見で
と述べており、これだけを聞くと納得できるんですが、なぜか翌日に辞任しています。
バイデン大統領
引用:BBC NEWS JAPAN
バイデン大統領も火災発生から長い間コメントを出しておらず、また同時期にビーチでバカンスを過ごす映像が発表され避難されています。
また記者からハワイで死者が増えていることについて聞かれた際は
と答える始末。
さらに火災発生後の臨時記者会見で行方不明の子供の数を尋ねられたマウイ郡知事は終始言葉を濁した挙句、記者会見を一方的に打ち切る...
という不誠実な対応を見せたのです_φ( ̄ー ̄ )
マウイ島はDEWによって燃やし尽くされたのか!?
山火事による火災に見舞われたマウイ島・ラハイナで、焼け跡近くの街路を歩く人々
引用:CNN.co.jp
やがて火事の『本当の原因』を追求する多くの声が上がるようになり
ラハイナの火事はアメリカ軍が実用化しているDEWによるもの
と囁かれるようになります(⊙_⊙')
ネットで話題になったこの画像はフェイク
そしてSNSに民家を直撃するレーザービームの画像・映像が投稿され、あっという間に拡散されることになりますがその多くはフェイクでした。
が!
(大きな力によって人為的に引き起こされた可能性に目を向けるという意味では良いカンフル剤になったのかもしれません)
またこの時期、多くの動画サイトで火事に関する陰謀めいた内容を語る映像がアップされており、ステュー・ピーターズなる人物は奇妙な光が映った映像を紹介し
と語っています。
ブルーの周波数に隠されている悪魔の数字
DEWには光の周波数に基づく
- レーザー
- ミリ波
- マイクロ波
が用いられ光の波長のよって色彩に対する影響が異なります。
そして各色にはそれぞれ周波数が存在するのですが
ブルーの周波数は6.66
で、これは言わずと知れた悪魔の数字。
ラハイナ火災陰謀論『ブルー』
ラハイナ火災陰謀論に欠かせないのが『ブルー』というキーワードです(⊙_⊙')
これは被害者の証言や現場写真でブルーのパラソルだけを残し、その周辺のモノが激しく燃える状況が相次いで伝えられたこと。
さらにこれら画像・映像に前述した『ブルールーフ・プロジェクト』をリンクさせることでブルーのインパクトが加わることになります。
また『ブルールーフ・プロジェクト参加者のセレブたちは近いうちに一帯が火の海になることを事前に知っていた』という噂の裏付けとしても機能しますし、何よりもDEWは青色に対して効果が薄まるという特徴があることからマウイ島火災=DEWという図式が生まれたと言えるでしょう。
マウイ島と能登の共通点
仮にマウイ島や能登がDEWによって人為的に火災を引き起こされたと仮定した場合、狙われた理由は何なのか?
実はダボス会議で取り上げらたスマート・アイランド、もしくは15ミニッツ・シティ(どこでも15分でつくことができるエコな街なみ)の候補地の1つにマウイ島が挙げられており、能登もスマートシティの候補地になっているという共通点があるんですよ(⊙_⊙')
スマートシティとはICT (情報通信技術)を活用して、都市の課題を解決し、市民の生活の質を向上させるというコンセプトの都市で
- ビッグデータや人工知能(AI)などのデータ解析技術
- センサーやカメラなどのIoT(モノのインターネット)技術
- 自動運転やドローンなどのロボット技術
といった技術を活用することで、交通渋滞の解消や災害時の対応の効率化、エネルギーの効率化、教育や医療の質の向上などを目標にしています。
(スマート・アイランドはこの構想を離島に適用したもの)
つまりエリートたちにとっては、このような世界最先端の街作りをするためには古い街並みは邪魔でしかないためDEWで更地にしたのではないか?
と考えられなくもないのです_φ( ̄ー ̄ )
DEWが広く知られるキッカケとなった山火事
12月16日、米カリフォルニア州で猛威を振るう山火事「トーマス」
DEWが一般に広く知られるようになったのは2017年にカリフォルニア州で大規模な山火事が頻発している頃でした(⊙_⊙')
きっかけとなったのはODDリアリティというYoutuberがDEWと山火事を関連づける動画を投稿したことに起因します。
この動画が公開された1年後に
- カリフォルニア北部
- ロサンゼルス近郊ベンチュラ郡
- サンルイスオビスポ郡
で起きたう山火事や2021年に起きたカナダのブリティッシュ・コロンビア州リットンで起きた山火事は一部の間でDEWによるものと強く信じられています。
冒頭に書いたようにDEWによって特定の場所が焼き尽くされた証拠はどこにもありませんが、過去何十年にもわたって戦場で実用化を目指して開発が進めらてきた兵器であることは事実であり、ペンタゴンは毎年約10億ドルの予算を計上し、指向性エネルギー/集中電磁波エネルギーの開発プロジェクトを継続しています。
そして去年から養鶏場や畜舎、飼料工場関連施設などの火災が異常に多く、また能登半島地震後も立て続けに日本各地で頻発する火災全てが果たして人災・自然災害によるものなのか...