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【幕末のパンデミック】日本を襲ったコレラの脅威!

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幕末期に日本国内でコレラが大流行

致死率は70〜80%と非常に高いもので未知なる恐怖の病に対して庶民たちは様々な逸話や伝説を流布させたのです(⊙_⊙')

現在のコロナ禍の世を生きるためのヒントが過去のコレラパンデミックにあるかも知れません。

果たして幕末を生きた人々はコレラにどのように立ち向かったのか!?

早速見ていきましょう〆(・∀・@)

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コレラによって多くの人々が命を落とした!

火葬し切れないほど山積みの棺おけを描いた『安政箇労痢流行記』の口絵

日本初のコレラの流行は文政5年(1822年)で長崎から始まり総罹患数は数十万人と言われています。

その後、安政5年(1858年)と文久2年(1862年)にコレラ流行が発生。

そして幕末期のコレラ流行が幕末の世情と政情に大きく影響を与えた...

文政期の流行に対して幕末の流行の影響が大きかったのは伝染が江戸まで達したことも影響しています(⊙_⊙')

江戸での死者は安政の流行で2万8千人、文久の流行では7万3千人で中には集落ごとコレラによって消滅してしまった例もあったようですね👀

安政5年に出版された『安政箇労痢(ころり)行記』の口絵『茶毘室(やきば)混雑の図』には火葬場の前に山積みにされたコレラ死者の棺桶が描かれています。



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多くの著名人がコレラに罹患!

コレラにより命を落としたとされている島津斉彬
画像:wikipedia

安政の流行では多くの著名人もコレラに罹患していて

薩摩藩主・島津斉彬は安政の大獄に対する抗議のための出兵中に発症し死去。

(疫病死を装った毒殺説もあり)

その他にも浮世絵師の歌川広重、虚作者の山東京伝、幕臣の伊庭軍兵衛、詩人の梁川星厳などがコレラによって死亡しています。

また激しい嘔吐と下痢に見舞われて急激な脱水症状を起こすことで容姿が老人のように変貌して死に至るケースもあり江戸期の人々はコレラに対して並々ならぬ恐怖を感じていたことでしょう(⊙_⊙')

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外来の疫病は”コロリ”と呼ばれていた!?

コレラ患者。脱水により手は枯れている。
画像:wikipedia

急激な病状悪化やあっけない死に様から対馬では『見急』豊後では『鉄砲』浪華では『三日コロリ』と呼ばれていました。

また広くは”コロリ”と呼ばれていたのですが『コレラとコロリという音の近似からコレラが転じてコロリになった』

という説がありますがこれは誤りだとされています(⊙_⊙')

コロリの名称はコレラが広まる以前から外来の疫病一般を指す呼称として存在していて呼び方が似ているのはたまたまだそうです。

コレラが流行以後、コロリは主にコレラを指す名称に変わっていったとされています👀

偶然にもコロナとも響きが似ていますよね🥶)

コレラの発生経路とは!?

コレラ菌
画像:wikipedia

コレラの発生経路に関してですが特定されているのは安政の流行で

アメリカ軍艦ミシシッピー号が安政5年(1858年)5月に長崎に停泊した際にインドから清へと伝染していたコレラ菌を日本に持ち込んだとされています。

文久の流行に関しては経路が特定されませんでしたが『安政期のコレラ菌が再活性したのが原因ではないか?』と言われています。

外国船からの伝染であったことから民衆の間の外国人アレルギーが広まりこれが幕末の政情を左右した攘夷思想のきっかけとなったようです(⊙_⊙')

長崎の出島に在留していたオランダ人医師の『コレラ流行以後、外国人に対する敵意が高まっている』という手紙も残されています。

ヨゲンドと人魚伝説!?

コレラの流行を予言した神池姫
画像:朝日新聞DIGITAL

 当時妖怪変化にも喩えられたコレラでしたが流行とともに巷では不思議な話が広まるように...

その1つが『ヨゲンドリ』で安政の流行の1年前、安政4年(1857年)12月に

山梨の喜左衛門という名主が加賀国(現在の石川県)を訪れた際に頭が2つある不思議な鳥が現れて人の言葉で

『今午年八・九月の比、世の人九分通死ル難有、依テ我等か姿ヲ朝夕共二仰、信心者ハかならず其難の(が)ルべし』

(来年の8月から9月に世の中の人々の9割を死に至らしめる災難が起こる。我々の姿を朝夕拝めば、その難から逃れることができる)

と言ったそうです(⊙_⊙')

実際にコレラは翌年の8月から9月にかけて猛威を振るっています。

また沼津市戸田に伝わる古文書には文政年間に長崎に現れたという”神池姫”という人魚の絵が描かれ

神池姫の言葉『徳のない者は三日コロリで死にたくなければ、我が姿を写して貼るべし』が記されています。

後のコレラ流行時には広く神池姫の絵が祀られたとされています〆(・∀・@)

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