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ソ連時代に生物兵器の開発・製造を行っていた研究所が存在しました。
その研究所は『バイオプレパラト』と呼ばれており、
数々の危険なウイルスを保持しており、生物兵器の為の研究が日夜、行われていました🦠
このバイオプレパラトでマールブルグウイルスという
非常に危険なウイルスを研究員が誤って自らの親指に注射してしまい感染するという事故が
起きてしまったんです😨
マールブルグウイルスに感染した男の名は
『ウスチノフ』
彼は、マールブルグウイルスに感染して地獄の苦しみを味わうことになります...
今回はバイオプレパラトで起きたこの事故についての詳細を書いて
いきます〆(・∀・@)
Contents
マールブルグウイルスってどんなウイルスなの?
本題に入る前に『マールブルグウイルスとは一体どのようなウイルスなのか?』
について見ていきましょう👀
マールブルグウイルスはエボラウイルスと同じ『フィロウイルス科』に分類されるウイルスで マールブルグ病(マールブルグ熱、マールブルグ出血熱、ミドリザル出血熱とも言われる) の起因となるウイルスです(⊙_⊙')マールブルグ病の初期症状は、全身倦怠感、発熱、頭痛、嘔吐、下痢、筋肉痛、皮膚粘膜発疹、咽頭痛などで
数日後には吐血や下血などの症状も出てきます😨
最終的にはショック状態になり死に至る場合があります(⊙_⊙')
致死率は、最大で50%と言われています🦠
因みにですがエボラ出血熱は最大で90%にもなるので
エボラ出血熱に比べると、マールブルグ病は致死率は低いですが
致死率としてはかなり高いのは確かですね💦
実験用のアフリカミドリザルからマールブルグウイルスに感染する事件が発生!?
1967年に西ドイツのマールブルグとフランクフルト、ユーゴスラビアに
ウガンダからポリオワクチン製造・実験用として輸入されたアフリカミドリザルが
マールブルグウイルスを保有していて解剖に携わった従事者25名が感染発病し、7名が死亡しました🥶
このことからマールブルグ病は『ミドリザル出血熱』とも呼ばれています(⊙_⊙')
バイオプレパラトで起きたマールブルグ感染事故!
当時、ニコライ・ウスチノフはバイオプレパラトでマールブルグウイルスの
研究チームの指揮をとっていた人物です👀
ウスチノフは仕事熱心で、同僚からの評判も非常に良かったのですが
悲劇が彼を襲うのでした...
その日、ウスチノフは研究所の技術者と一緒に
マールブルグウイルスをモルモットに注射する作業を行っていました👀
本来、この作業をする場合は
厚いミットのようなグローブの着用が義務付けられていたのですが、
ウスチノフはその日、薄いゴム手袋で作業を行っていたのです。
そして動物に注射をする場合は、板に縛り付けて固定した状態で行う事も
義務付けられていたのですがウスチノフは手で押さえつけて作業をしていたのです。
手の中で動き回る動物を扱う場合、薄いゴム手袋の方がやりやすいという理由でした👀
これが取り返しのつかない事故につながります💦
ウスチノフがモルモットを押さえつけて、
もう一人の技術者がモルモットに注射していたのですが
ウスチノフが手を滑らしてしまい、モルモットに打つはずの注射針が
ウスチノフの親指に刺さってしまったんです😨
ウスチノフの親指から血が滲む...
ウスチノフが感染したマールブルグウイルスは高濃度!ウスチノフのもう一つのミスとは?
モルモットに注射していたマールブルグウイルスは非常に高濃度で
通常、感染するマールブルグウイルスの数百倍、数千倍の量の
ウイルスがウスチノフの体内に侵入したのです。
助かる見込みは『ゼロ』に等しかったでしょう😨
そしてウスチノフはもう一つ、重大なミスを侵していました👀
マールブルグウイルスの血清が用意されていない状態で研究を始めていた事です(⊙_⊙')
バイオプレパラトの副所長のカナジャン・アリベコフはモスクワからマールブルグウイルスの
血清をシベリアまで運ぶように指示を出しましたが、
血清の量も限られていて、更に時間もかかるので
その間にウスチノフの体はマールブルグウイルスに侵されていきました(⊙_⊙')
ウスチノフの体に次々と異変が起きる!!!
マールブルグウイルスに感染した直後のウスチノフは、意識はまだハッキリしていて
自分の血管に入ったマールブルグウイルスの量などを正確に計算する事もできていたのです👀
それだけではなく、冗談を言って看護婦を笑わせたり、次の実験計画について話たりしていました。
しかし2〜3日すると、ウスチノフはひどい頭痛と吐き気を訴えるようになり、
動きも鈍くなり、言葉もかわすこともできなくなります(⊙_⊙')
これはマールブルグウイルスの細胞毒性による『ショック』で表情も硬化してしまいました💦
感染から4日目には両目が真っ赤になり、身体中に小さな傷ができ、
皮膚の近くの毛細血管から出血し始める...
ウスチノフは声も出さずにベッドの上で痙攣を起こす事もあった。
意識が鮮明になったり、遠のいたりを繰り返したのですが
意識が戻った時に彼は紙を要求し、紙に自分の症状やウイルスの状態を
紙に記録していたそうです。
ウスチノフ、一時的に回復する!?
感染から10日目、ウスチノフの熱は下がり、吐き気も治りました👀
ウスチノフは自分が見た幻覚の内容を話たり、家族の安否を気づかっていました(⊙_⊙')
(ウスチノフの妻は、彼が感染した時に連絡が入り駆けつけましたが
ウスチノフと会う事はできませんでした)
再び、症状が悪化する!
感染から15日後、ウスチノフの身体の小さな傷は、青黒い色に変色する。
皮膚は薄くなり、その下から鬱血していた血が滲み出て来る。
鼻や口などから血が流れ出した,,,
これはマールブルグウイルスのせいで血が固まらなくなってしまったのです(⊙_⊙')
そしてウイルスが増殖していくにつれて体内の臓器は溶けていった...(恐ろし過ぎ😨)
更に全身の発作と共に、下痢の発作が始まり、シーツの上に黒い液体が川のように流れる😱
マールブルグウイルスはウスチノフの体内組織で栄養を吸い尽くし、自分のコピーを増殖させて行った結果
何十億倍にも増殖していたのです(⊙_⊙')
血清は届いたが効果は...
実は血清は事故が起きた週の早い段階で運ばれていて
ウスチノフに血清を使ったのですが効果は全くなかったのです(⊙_⊙')
その他の抗ウイルス剤も投与されましたが結果は同じだったのです。
出血熱の治療で全身の血を入れ替えるという治療があるのですが
医師団はウスチノフの状態では無駄だと判断して
結局この治療は行われませんでした。
ウスチノフ、死す!
ウスチノフがマールブルグウイルスに感染してから3週間後...
バイオプレパラト副所長カナジャン・アリベコフのオフィスに
長い暗号文が届けられました。
暗号文の内容はその日のウスチノフの病状が書かれていました。
その内容からアリベコフはウスチノフの病状がいつもより悪くなっていると
理解しました。
そして、暗号文の最後の一文には...
『患者は死亡。遺体解剖の許可を願う』と書かれていたのです。
ウスチノフの遺体は厳重に扱われた!
ウスチノフの遺体はしばらく隔離されたままだったのです💦
まだウイルスが感染する恐れがあったので、通常の埋葬が不可能でした(⊙_⊙')
ウスチノフの遺体は消毒液をかけて、ビニールシートで包まれました。
更に遺品は金属製の箱に入れ、溶接されて木の棺に収められ...
ここまでやってようやくウスチノフは安らかに眠ることができたのです⚰️
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