マーク、自称サイボーグたちに会いに行く!

マークは2015年の夏の終わり頃に数日間”自称サイボーグたち”と生活を共にしています👀
そしてこの自称サイボーグたちは『グラインド・ハウス・ウエットウェア』という研究チームのメンバーでした。
同社のウェブサイトには『安全で使いやすい、オープンソースの技術を使って人間の力を高める』と紹介されていおり、彼らは『実践的トランスヒューマニスト』でシンギュラリティが起きるのを待たずして、新たなテクノロジーを手に入れようとしている集団だとマークは認識しています。
そしてマークはある3人に出会いますが、彼らの手の甲にはノース・スターといわれる装置がインプラントされていたのです。
(いわゆるボディハッキングですね)
ノーススターのインプラントは麻酔なしで行われる!?

この装置を埋め込むには当然のごとく切開が必要で、さらに皮膚の上層部を下の脂肪組織から引き剥がして持ち上げ、パックリと開いた口を作り、それから装置を埋め込み、最後に装置の上で肉を伸ばし傷を縫合して閉じて完成🤩
なのですがこれは医療のプロ、つまり医者が行うことができないので人体改造専門の”フレッシュ・エンジニア”によって麻酔なしで行われるのです🥶
マークの出会ったメンバーの内の1人のキャノンは『最初の2週間は水が溜まって、何度も抜かないといけなかった。ずっと妄想状態だったよ。』と。
このように体内にノーススターやサーカディアの装置、もしくはマイクロチップのインプラントもトランスヒューマニズムといえます。
(機械との融合により、これまで不可能だった科学技術を手に入れることが可能になるので)
サイボーグとは一体何なのか?

サイボーグという言葉は『サイバネティック・オーガニズム(生物体)』という意味で、これが最初に用いられたには1960年『アストロノーティクス(宇宙飛行学)』という専門誌に発表された、神経理学者のマンフレッド・クラインズと医師のネーサン・クラインによる『宇宙のサイボーグ』という学術論文が始まり。
論文では人体が生まれつき宇宙探査に向いてないというとこから始まり、そこから宇宙飛行士の体に過酷な宇宙の環境に対応できる機能・システムを組み込むのが良いと論じたのです(⊙_⊙')
さらにその組み込まれたシステムを『サイボーグ』という言葉で提案。
サイボーグは『意図的に外部の成分を自ら組み込んで、生物体の自己調節的な制御機能を新しい環境に適応させるために、それを拡張する』とも書かれています✍️
人間は現在、間違った体に入れられている!?

キャノンはこのように語る『ここに閉じ込められている。この体に閉じ込められているんだ。』
『これは宗教的な考え方じゃないんだ。トランジェスターの人に聞いてみなよ。間違った体に閉じ込められてるって言うよ。でも僕に言わせればそもそも人間は間違った体に閉じ込められているってことだよ』
キャノンは現在の人間の体は不完全なものでここに閉じ込められることは間違っている、だから寿命のある体に科学技術を取り入れ、マシンと一体化することこそが正しいと考えているそうです。
老年学者オーブリー・デ・グレイ

ピーター・ティールは寿命延長の科学に関する著書で『ビットの世界では、時間の矢印を逆向きにできる。死はいずれ謎ではなくなり、克服することが可能になるだろう』と書いています。
そんなティールから研究補助金を受け取った寿命延長研究者の中にイギリスの生体医療老年学者のオーブリー・デ・グレイという人物がいます(⊙_⊙')
デ・グレイはSENSという非営利団体の代表で『老化は病気でしかも治療が可能だ』というのを主張しています。
デ・グレイはトランスヒューマニズム運動の世界では際立った人物で、いくつかの本やドキュメンタリー番組、記事などで取り上げられています。
デ・グレイの唱える『寿命脱出速度』

デ・グレイが広めたアイデアの中の1つに『寿命脱出速度』と呼ばれるものがあり、『生命延長の分野での技術進歩のペースがいずれ、1年で平均寿命が1年以上延びる速さになる』という考え方(⊙_⊙')
さらにデ・グレイは

とも述べています。
1000年生きる人間が現れる!?

デ・グレイは十分な資金があれば今後20〜30年の間に開発可能な様々な治療法があり、その治療法が確立されれば次のようなことが実現可能と主張しています。

。そうして行き着く先はいつも問題の一歩先にいられるということです。』
『人々が生物学的には永遠に20代〜30代にとどまれるように処置できるでしょう。
また控えめに予測しても寿命が4桁になるということになります』
この話をマークはバーでデ・グレイから聞かされたそうです(⊙_⊙')
そして”寿命が4桁になる”という発言にマークはデ・グレイに質問したのです。


しかもこれは論理的に言えます』
『老年学の分野では、再生治療こそ老化を防ぐための最善の方法という点で
私の考えが正しいと認められています。』
『でも、みんな研究資金を生命延長につぎ込むリスクを恐れています。
なぜならそれはサイエンス・フィクション(空想科学小説)だと見なされているからです』
『それでも私はこの論理が完全に正しいもので実現可能だと思っています』

私が1000歳まで生きられる可能性はどのくらいか答えられますか?』

『ただ、資金の水準に大きく左右されますがね』
デ・グレイのこの主張には当然、賛否両論ありますがピーター・ティールが興味を持っていることは確かなようですね(⊙_⊙')
ティール財団推励金を手にした『ローラ・デミング』

ピーター・ティール慈善ベンチャーの1つにティール財団推励金があり、才能のある20歳未満の人々に大学を中退して2年間、企業の活動に専念することを条件に10万ドルを与えています。
2011年にその推励金の一口がMITの学生、ローラ・デミングに与えられた。
デミングはニュージーランド出身でアメリカには12歳の時にMIT生物老年学者のシンシア・ケニオンの被験者を務めるためにやってきたのです。
また17歳の時にティールから受け取った推励金は人間の生命延長を対象とする初のベンチャー投資ファンドを準備するための資金としました。
デミングが死を意識するきっかけとは!?

デミングは幼き頃より、偏執的に死というものを意識し続けたそうです(⊙_⊙')

8歳の時におばあちゃんが家に来たので一緒に遊びたいと思ったのですが、おばあちゃんは走り回ることができなかったことを思い出します』
『それからしばらくしておばあちゃんは亡くなりました。
それによって祖母はこの世に存在しなくなるということを知りました。』
デミングは祖母の死をきっかけに自分の人生を『この受け入れ難い状況を打破するために捧げる』という考えに取り憑かれるようになり、11歳の頃には『老化生物学の世界で営利企業を始める』ことを決意したのです。
ライフ・エクステンション(生命延長)についてのデミングの考えとは!?

デミングはマークと会った際に”ライフ・エクステンション(生命延長)”という言葉を何度が使ったそうです。
デミングはライフ・エクステンションについて『老化の過程を逆転させる』『年を取っても快適に過ごせるようにする』ことだと主張。
(かなり慎重に言葉を選んで話したそうです)
またデミングは『生命延長』という言葉の問題点は

ようになることだという。
しかしマークは『デミング自身も死を根絶することに執着しているが控えめに言っている』という印象を抱いたそうです。
いずれにしても今後、トランスヒューマニズムにおいてローラ・デミングは重要な人物の1人となるでしょう👀
個人的にはデ・グレイの方が”ぶっ飛んだ”説を自信あり気に主張するので好きですがねw
大統領選に立候補した『ゾルタン・イシュトヴァン』

ゾルタン・イシュトヴァンは2016年のアメリカ大統領選にトランスヒューマニスト党候補として立候補した人物でやりすぎ都市伝説で関さんが会いに行った人物なのでご存知の方も多いのではないでしょうか?👀
マークはイシュトヴァンが立候補する約1年半前に彼と知り合っていました。
イシュトヴァンは2015年の秋頃に全長13mのキャンピングカーを購入し、この車を巨大な棺に見えるように改造しアメリカ大陸の横断に出かけたのです(⊙_⊙')
『ハフィントンポスト』紙では”ある大統領候補がイモータリティ・バス(不死バス)と呼ばれる巨大な棺を運転するわけ”というタイトルで紹介されました。
この不死バスでアメリカを横断する理由についてイシュトヴァンは

これは死に対する公衆の無関心に異を唱える私なりの方法となる。』
『人々に何かを喚起し、不死バスを知ることできっと全米で議論が起きる。
できれば世界中でそうなって欲しい。』
『私は次の大きな公民権論争の的はトランスヒューマニズムになると確信している。
我々は科学と技術を駆使して死を克服し、今よりも強い種になるべきだ』
と述べたのです。
イシュトヴァンがマークに語ったコーヒーショップでの出来事とは!?

イシュトヴァンはマークにコーヒーショップでの出来事について話しています。
その日、イシュトヴァンはノートパソコンを片手にコーヒーショップに出向いていた。
するとある男性と10代の息子が入って来たのですが、どうやら息子は重度の知的障害がありコーヒーショップの中を走り始め、テーブルにぶつかってしまったのです。
ぶつかったテーブルはイシュトヴァンがいたテーブルでコーヒーがノートパソコンの上に溢れてしまった...
その出来事からイシュトヴァンはマークこのように考えるようになったそうです👀

そのような症状を治せる技術が得られるまで待つ方が賢明だ』
さらにこのようにマークに語ったのです。

自分もそうして欲しいと思うか?ものを考えることができない人生、いつもめちゃくちゃに走り回るだけの人生を生きたいか?』
『もちろんこれは倫理的な問題ですが50年後には、こうした人の症状を解決し普通の暮らしを送れるようになると確信しています、
だから冷凍保存で一時停止させておくべきなのです』
この発言に関してマークはトランスヒューマニズム的に考えた場合の発言で”そのような未来になることを期待している”ということなのだろうとの見方を示しています。
イシュトヴァンと共に不死バスに乗った『ローエン・ホーン』

イシュトヴァンの選挙運動を手伝うために不死バスにはローエン・ホーンという青年が乗り込んでいました。
マークはホーンにイシュトヴァンのを手伝うことになった経緯を尋ねると...
『僕は本当に死にたくないんですよ。死ぬことほど嫌な事は思いつきません。だから生命延長科学が必要な資金を得られるように、自分にできることをしているだけです』と。
ホーンは普段はエターナル・ライフ(永遠の命)ファンクラブというものを運営していて、”本気で永遠の命を手に入れたい人々のためのネット上の団体”だそうです(⊙_⊙')
またホーンは多くのトランスヒューマニスト同様にオーブリー・デ・グレイSENS事業が重要であると確信しており、ホーンにとってデ・グレイはキリストのような救世主のような人物なのです。
また食事に関してもほとんど摂らず(食べ物によって老化が促進されるという考えのため)普段からエターナル・ライフスタイルを貫くホーンがイシュトヴァンに賛同するのは自然な流れだったといえるでしょう✍️
イシュトヴァンが多くの報道陣の前で語った内容!

『大統領選に出馬することにしたきっかけは何ですか?』とカメラマン兼記者がイシュトヴァンに尋ねると

『そこには私たち自身が技術になることも含まれます。またある時点で私たちは人間というよりマシンになるでしょう。
私が大統領選で主張したいのはこのようなことなのです。』
マークはこの時のイシュトヴァンを見て、本当に大統領になりそうなオーラを纏い、自身の意義を示す大きな記念碑のようだったと語っています。
残念ながらイシュトヴァンは大統領にはなれませんでしたが彼のトランスヒューマニズムへの思いは燃え尽きてはいないでしょう。
イシュトヴァンが出馬した際の大統領選にはネコも出馬していました。
これはやりすぎ都市伝説でも紹介されましたが、これは”人間以外”でも大統領になれるということを示唆していますよね。
なのでいつの日か”AI大統領”が誕生するのかも知れません。
信じるか信じないかはあなた次第です(ΦωΦ)フフフ・・

