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巨大ヒグマの暴走は止まらない!修羅場と化した明景家

三毛別羆事件の現場近くにある石碑(Wikipedia)

この夜(12月9日)、明景安太郎家には救援隊が集まる予定になっていた。

明景家は比較的、家が広く地理的にも安全と考えられていたんです(⊙_⊙')

同家には妻・ヤヨ、長男・力蔵、次男・勇次郎、三男・金蔵、四男・梅吉、長女・ヒサノの6人がいて

主人の安太郎は急用で隣村に出かけ留守だった。

そして川上から避難してきた斎藤石五郎の妻・タケ、三男・巌、4男・春義、

さらに用心のために太田家の寄宿人オドが加わり全員で10人がいたのです。

そこへ、三毛別の農夫、宮本由太郎がひょっこり顔を出して

『これから中川孫一の家に行くところなんだ。今夜は女子供が多いから、きっと熊が狙いにくるぞ!さし辺り肥えてうまそうな斎藤の母さんかな』

と冗談を振りまき、高笑いしながら宮本は出て行った。

(この直後に通夜中の太田家は熊に襲われる)

明景家と太田家は500m程しか離れていなかったので異変に気づき

救援隊が太田家へ向かう。

残った女性たちは心配しながら薪をくべ続けた🔥

『火を絶やすな!どんどん薪をくべろ!火を見せればどんな熊も逃げて行く』

実際は熊は火を恐れないが、熊は火を恐れるという誤った言い伝えを信じていた為)

一方、太田家に救援に向かった数十人は、太田家から避難した人達を連れて川下の安全地帯に向け、警戒しながら歩いていた。

この時、太田家から避難した人たちは皆、歩きながらも熊がまだ付近に潜んでいる気がしていたそうです(⊙_⊙')

そしてこの予感はすぐに的中することに...

その時、激しい物音と絶叫が川下の明景家から起こる!

巨大熊が太田家を襲い損ねてからわずか数十分後の頃だった...

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暗闇の中での悲劇!

明景ヤヨが、夜食のカボチャを囲炉裏の大鍋にかけて、居間に戻りかけた時、激しい物音と地響きをたて

巨大な黒い塊が家の中になだれ込んできた

ヤヨ『誰だ!』

しかし答えはない。

代わりにヤヨが目にしたのは『熊』だった...

それも想像を絶する巨大な熊。

焚き火は熊によって蹴散らされ、ランプは消え、屋内は暗闇と化した

ヤヨは驚き逃げようとしたその時、勇次郎がヤヨの腰に飛びついた。

ヤヨの背中には4男の梅吉がいる。


バランスを崩したヤヨは。大きく前のめりになってしまった。

これを熊は見逃さず、たちまち背中の梅吉の頭、足、腰とかみかかり

3人を居間まで引きずり戻した。


そしてヤヨに馬乗りになって、悲鳴を上げるヤヨの顔と頭を2、3度咬○つく。

この間にオドが外に逃げ出そうとすると、熊はターゲットをオドに変えて戸口に走った。

ヤヨは深手を負いながらも勇次郎の手を引っ張り、必死に熊から逃げた!

一方、熊に出口を阻まれたオドは、そばの物陰に急いで上半身を隠す。

しかし、熊に見つかってしまいオドは熊に襲われてしまう!

熊はオドの腰の辺りを激しく咬○かかり、尻から右股の肉をえ○り、右手に爪傷を負わせた。

オド『うわぁ』

この叫びに熊は思わず手を放す、今度は泣き叫ぶ親子のいる居間に戻り

ここで熊は明景金蔵を一撃で叩き殺○、怯えた斎藤巌、春義兄弟を襲った。

巌は瀕死の傷を負い、春義はその場で叩き殺○れる。

この時、片隅の野菜置き場に逃れていた母親斎藤タケは、我が子の断末魔のうめき声に たまらずムシロの陰から顔をだしてしまった...(⊙_⊙')

斎藤タケのお腹には子供が...

明景家での被害の様子 図:慟哭の谷

熊は竹を見つけ、爪をかけて居間の中ほどに引きずり出した。

タケは明日にも生まれそうな臨月の身でしたが熊は容赦なくタケを襲ったのです...

タケ『腹破らんでくれ!腹破らんでくれ!』『喉食って殺○て!喉食って殺○て!』

タケは力の限り叫び続けたが、やがて蚊の鳴くような声になって意識をなくした。

熊はタケの腹を引き裂○、うごめく胎児を土間に掻○だして、彼女を上半身から食○出した。

『バリバリ...コリコリ...』

力蔵は隠れながら、熊が人骨を噛○砕く音を聞いた

この時の死者は明景金蔵、斎藤タケ、巌、春義

生存者は明景力蔵、明景ヒサノの2名。

この巨大グマはクマではなく悪魔だった...

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巨大ヒグマの大討伐隊が結成される!

12月9日、10日の凶報が北海道庁に届いたのは12日のことで

北海道庁保安課は羽幌警察分所長、菅貢に宛て『地方青年会アイヌなどの協力を得て獲殺(かくさつ)すべし』との指示を打電した。

うして12日夕刻には青年団、消防組、農村民、武装した若者達が開拓地に入り討伐隊が結成されたのです🤩

この時の討伐隊員は、ある者は日本刀を腰に、ある者は槍を小脇に、その他ではナタや、鎌、マサカリなど

農民一揆のような装束だったんですᕙ(⇀‸↼‶)ᕗ

熊狩り本部の至上命令は『いかなる事態が起ころうとも、三毛別川を熊に渡らせてはならない』でした。

万が一、広い三毛別に熊が入り込めば、もはや被害を食い止める事ができないと考えたからです。




遺体を囮(おとり)に熊をおびき寄せる作戦!

最初の惨事から3日経つも、熊の姿を捉える事ができずにいた。

こうした状況のもとで熊狩り本部では、一大決心を迫られていました(⊙_⊙')

林内には餌がない。狙われるとすれば開拓小屋と遺体以外にない。熊は飢えているから必ずやってくる。この際、心を鬼にして遺体を囮にするしかない

この作戦は本部でも意見が分かれたようです。

(遺族や村人がそのような作戦を許さないだろうと)

そして分署長はこの作戦を遺族や村人に語ると、意外なことに反対者は1人もいなかったのです👀

それほどまでに皆が巨大ヒグマを討伐する事を望んでいたという事です。

計画はただちに実行されることになり、犠牲者6遺体は明景家の居間に並べられた。

そして狭い屋内の上部に頑丈なやぐらを組んで梁を乗せ、大人10人ほどが座れる銃座が設けられたのです。

この時は7人が銃撃隊員として選ばれ、どこから熊が進入しても対応できるように万全の態勢を布いた。

しばらくすると、巨熊は姿を現した...

しかし、熊は頭が良く、いきなりは飛び込んでは来なかった。

やがて、余裕を見せながら、二度三度、家の周辺を回りだす。

そこで発砲しようとするとすれば、たちまち壁の陰となってしまう。

しかも、暗闇も邪魔をして、引き金を誰も引く事ができず、歯ぎしりするしかなかったのです。


結局、この時はこのまま熊は林内に姿を消してしまうことに...

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