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【ロボトミー殺人事件】ロボトミー手術によって感情がなくなった男の復讐劇!

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1979年に元スポーツ記者の桜庭章司が自分を手術した医師を殺○するために

医師宅に押し入るという事件を起こしました(⊙_⊙')

この医師は桜庭に対して悪魔の手術と言われる『ロボトミー手術』を施しており

それが原因で桜庭は感情を失ってしまう。

自分に対して悪魔の手術を施した医師への復讐を決意する桜庭は

一体なぜロボトミー手術を受けることになってしまったのか!?

早速見て行きましょう〆(・∀・@)

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桜庭のストイックな青年時代!

昭和20年、桜庭は高校中退して13歳で家計を支えるために工場で働き始める。

桜庭は出世して母親を楽にさせたいと意欲的に働き、その傍らボクシングで体を鍛え英語も学んだ。

十代の頃は桜庭は『女性と付き合うと人格崩壊につながる』という考えから

”禁欲昇華”を掲げ女性との関係を拒絶するなど非常に真面目でストイックな精神時代を送っています(⊙_⊙')

努力の甲斐あって20歳の時に米空軍の諜報機関で通訳として働くようになり

桜庭の前途は洋々たるものに見えた...

しかし昭和26年に病気の母親を介護するためにやむなく長野県松本市に帰郷。

松本には桜庭の英語力を生かせる仕事がなかった為に土木作業員として働くことに。



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建設会社の罠!?桜庭は逮捕されてしまう!

土木作業員として働いていた桜庭は建設会社の手抜き工事を知ることに。

正義感の強かった桜庭は建設会社の社長宅に出向くと社長を殴りつけて

改善が見られなければ世間に公表すると社長に猛抗議
した。

しかし社長は桜庭に対して札束を差し出しこれで収めてくれないか?

と持ちかけた。

実は桜庭には売れっ子の作家になるという夢がありこのお金があれば

半年近く仕事をせずに執筆に専念できると考えてお金を受け取ってしまいます(⊙_⊙')

しかしこれは社長の罠で桜庭は訴えられて暴行と恐喝罪で懲役1年6ヶ月執行猶予3年の判決を受けることに。

その後、 職を転々とし土木作業員として働いていた26歳の時に

またしても賃金不払いと不当解雇への抗議に社長宅へ乗り込み再び恐喝容疑で逮捕されます。

この逮捕で前の刑の執行猶予は取り消されて桜庭は長野刑務所に収監された...



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出所した桜庭、スポーツライターになる!

昭和36年に出所した桜庭はこの時32歳でした。

真面目な性格の桜庭でしたが学歴もなく前科者の自分には

まともな職にはつけないと考えていた
ようです(⊙_⊙')

それからしばらくして桜庭は偶然手に取った新聞のスポーツ記事を見てみると

その記事にはデタラメなことばかりが書かれていることに気づき

新聞社に出向くと記事の間違いを指摘。


すると新聞社の人間は桜庭の指摘に感心し『ウチで記事を書いてみないか?』

と桜庭は誘われます。

この当時、プロレスやボクシングは大人気でしたが本場アメリカの情報を知る者は

日本にはほとんどいなかったためスポーツ新聞や雑誌に掲載される海外の記事は憶測で

でっち上げられたものが少なくなかったようです。

桜庭がこれまでに培ったボクシング経験・英語力・作家修行が 思わぬ形で実を結び、今でいうスポーツライターの先駆けとなったのです✍️

スポーツ記者として順調だった桜庭だったが...

桜庭の書いたスポーツ記事は大好評で全国から多くのファンレターが来るほどだった。

桜庭はたちまち売れっ子となり当時のサラリーマンの3〜4倍の収入を得るようになり

収入の半分以上を母親に仕送りしていたのです。

桜庭にとって最も充実した幸せな時期だった。

しかし昭和39年3月、桜庭は母の世話をめぐり妹夫婦と口論になり器物破損で逮捕される。

告訴はすぐに取り下げられましたが警察に対して反抗的な態度を取った桜庭は

精◯鑑定を受けさせられることに

この精○鑑定が桜庭のその後の人生を大きく変えることになるのです(⊙_⊙')

精神鑑定の結果は...

鑑定は一人の医者がわずかな時間診ただけでの雑なもので

この結果が裁判で重要な証拠になることを考えるとあまりに簡易的過ぎると言わざるを得ないでしょう。

医師は桜庭を”怒ると何をしでかすか分からない男”と鑑定したのです。

こうして桜庭は東京郊外の精神病院『桜ヶ丘保養院』に強制入院させられることに...

桜ヶ丘保養院は刑務所より酷い場所だった!?



当時この病院では反抗的で扱いにくい患者を保護室と呼ばれる密室に監○し布団も着るものも与えなかったという。

この病院は精神医療の名のもとに医師たちの圧倒的な権力に支配されていて

後に桜庭は桜ヶ丘保養院は刑務所より酷い場所だったと語っています。

そんな入院生活の中で唯一心が安らぐ瞬間は

同じ入院患者の少女との会話でした。

純粋無垢なその少女と話ている時だけが心穏やかに過ごせたのです。

しかしその少女に医師が”新しい治療”についての話があると呼び出し

それから数日後に笑顔の素敵な少女はなぜか無表情に。


以前は桜庭と花壇に咲く花を見ては”綺麗だね”と楽しく話していたのに

少女は虚な表情で桜庭が声をかけても反応がない。

桜庭は医師に『何をしたのか?』と問いただすと

医師は『近年欧米で開発されたロボトミー手術によって彼女はもう他人に迷惑をかけなくなった』と言った。





ロボトミー手術は悪魔の手術だ!

ロボトミー手術を受けた患者

ロボトミー手術とは強度の興奮や不安感を持つ精神○患者に対する画期的な治療法として

1950年代から世界に広まった手術法。


脳の中で主に感情や知性などの思考を司る前頭葉の一部を切○・破○するという手術

この手術を受けた患者は従順で大人しくなるため一見すると治ったように見えるが

それは物事に対して無感動・無関心になるためであった...

施術後は思考能力や集中力が失われ多くの者が生きる気力をなくして

頭痛や発作の後遺症に苦しんだ。

そしてこの手術は患者を治療するためだけではなく社会や一部の病院が精神○者を従順にさせて

管理するために行われた節がある。


またこの病院においては時に”反抗的な患者に対する罰”としてもロボトミー手術が行われており

患者たちはその手術を今日は誰が受けるのか毎日を怯えて過ごしていたようです(⊙_⊙')

(ロボトミー手術を受けた少女はそれから間もなく自○しています。



桜庭『ロボトミー手術』を強制的に受けさせられる!

ロボトミー手術を受けた女性
手術前(左)手術後(右)

画像:カラパイア

桜庭の医師に対する不満は最高潮に達しようとしていたある日のこと

桜庭に医師は『今日は肝臓の検査をします。麻酔で寝ている間に終わるので簡単ですよ!』と。

数時間後、目覚めた桜庭は頭痛と頭に巻かれた包帯に気づく。

桜庭は肝臓の検査ではなく寝ている間に脳にメスが入れられ2度と元には戻らない

悪魔の手術『ロボトミー手術』が施されたのでした(⊙_⊙')

その後、桜庭は半ば強制的にロボトミー手術の”事後承諾書”にサインさせられ退院を許された...

退院後の桜庭は感情をなくし堕ちていく...

ロボトミー手術の考案者エガス・モニス
画像:wikipedia

退院した桜庭は再びスポーツ記者として仕事を再開するも

以前のような記事は全く書けなくなっていた。

さらに手術の後遺症にも悩まされ続け大量の睡眠○とアル○ールに頼らなければ

生きていけなくなってしまった...


やがて収入が途絶え生活に困った桜庭は貴金属店に強盗に入り

強盗未遂で4年の実刑を受ける。

出所後、立ち直りを図ろうと弟が経営するフィリピン支社で通訳として働き始める。

一時はフィリピンに骨を埋めようと考えていた桜庭でしたが

結局、フィリピンも安住の地とはならなかった。

マニラ湾の夕日を見ても感動がない...

ロボトミー手術を受けた時に自分は死んだと考えた桜庭は『このまま死んでたまるか』

『自分にロボトミー手術をした医者を殺○てから死んでやる』という思いに駆られる。

主治医の藤井医師宅に押し入った桜庭だったが...

最初の目標の1人が主治医の藤井医師でしたが

その日、藤井医師は不在で桜庭は目的を果たせなかった。

復讐計画が知られることを恐れた桜庭は口封じのために藤井医師の妻と妻の母親を殺○したのです。

平成8年11月最高裁による上告棄却で無期懲役が確定した際

桜庭は次のように語っています(⊙_⊙')

『私の罪は死刑か無罪かのどちらかにして欲しい』『無期懲役などという中途半端な判決はロボトミー手術のことを世間がまるで分かっていない証拠です』

しかしながら桜庭の願いは叶うことはなかった.。

ロボトミー手術は様々な問題があるとして昭和50年日本精神神経学会にて

事実上禁止されましたが日本でこの手術を受けた患者の数は約12万にものぼると言われています。

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