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史上最悪のヒグマ襲撃事件!『三毛別羆事件』の詳細!

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三毛別羆事件は今から100年以上前の事件で1915年12月9日〜14日にかけて体長2.7m、体重380の巨大なヒグマが北海道三毛別六線沢を襲撃。

熊による獣害では日本史上最悪のヒグマ襲来事件として有名です(⊙_⊙')

この事件に関してはメディアなどでも取り上げられているので聞いた事があるかもしれません。

しかし今回、三毛別羆事件について調べる為に読んだ『慟哭の谷』には決してメディアの情報だけでは知り得ない詳細が書かれていたのでこの事件に興味がある方はぜひ読んでみてください🤩

それでは『三毛別羆事件』について早速、見ていきましょう〆(・∀・@)

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巨大なヒグマの存在を知るきっかけ!

三毛別羆事件復元現地に再現された巨羆の姿。手前のヘルメットと比較すると、その巨大さが推し量れる。(Wikipedia)

北海道苫前村三毛別の奥地六線沢はこの夜、非常に冷え込んでいた。

池田富蔵家の軒端(のきば)から尋常ではない物音が聞こえてくる...

『風の音』ではない何かの音。

すると馬がいななき、激しく壁を蹴り付ける音がする...馬が暴れている

(この時、熊が現れて熊に驚いた馬は暴れ出した。)

熊は軒下に吊るしたトウキビをあさりに出てきたようで、トウキビ自体の被害は大したことなかった。

しかし!!!

富蔵はあるモノを見つけて驚いてしまう👀

今まで見た事がないような『巨大な熊の足跡』がそこにあったから...

しかし驚きはしましたが、富蔵は最初はそこまで深刻には考えていなかったんです。

しかし、再び熊は富蔵宅にあるトウキビを狙って現れたのをきっかけに

富蔵は次第に不安になります。

『こう何度も熊が現れるようでは、また来るのでは...。2度あることは3度あるからな...」と。



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富蔵、マタギに熊退治を依頼する!

札幌市厚別区の『北海道開拓の村』に再現された開拓民の小屋(Wikipedia)

11月30日に富蔵は開拓部落のマタギ金子富蔵と三毛別のマタギ谷喜八に張り込みを頼み、熊を迎え撃つ計画を立てることに。

午後8時、あたりは真っ暗闇となる...

その時、富蔵の家の軒端から異様な物音がしはじめる。

見ると巨大な熊が立ち上がりトウキビに手をかけていた

ベテランのマタギであった谷は金子に『まだ撃つな』と目で合図するが

金子は谷の指示を無視して銃を発砲してしまった。


しかしわずか数メートルの距離にも関わらず金子の弾は熊には当たらない🥶

そこですぐさま、谷が熊を撃つ。

すると熊は転げるように林内に消え失せたのです。

谷の弾は熊に命中しており、熊の足跡と共に血痕が点々と続いていた。

しかし、この時は辺りは真っ暗で追跡しようがなくここで断念。

その夜は、富蔵は2人のマタギに待機してもらうことに。

翌日、再び熊を探しに行くことになります(⊙_⊙')

マタギ2人を先頭にその後に池田富蔵、そして富蔵の次男・亀次郎が続く。

『熊は怪我をしている為に遠くへは逃げていない』と4人は意気込んでいた。

熊の足跡を辿っていた4人でしたが、だんだん雪が激しく降るようになり熊の足跡は

雪によってかき消されてしまう。

さらに激しい雪によって4人の体は真っ白になり『これ以上の追跡は危険だ』

と4人は追跡を断念。

熊はこの日を境に姿を見せなくなってしまう...



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12月9日に事件発生!当日の様子と太田家の家族構成!

当時の開拓村の家の再現(Wikipedia)

事件が発生した12月9日、この日はとある作業の為、多くの男衆は出払っていました(⊙_⊙')

その為、どの家でも婦女や子供が留守番していたんです...

この朝、太田三郎も作業の一員として出発の準備をしていたら

預かり子の幹雄が『どうしてもついて行きたい』と駄々をこねて困らせた。

内妻のマユは『子供だからダメ』と言い、太田は『いいじゃないか、連れていく』

(このように意見が分かれ、少し揉めたようですw)

太田夫妻は子宝に恵まれず、幹雄が6歳の時に知人から強引に預かってきていたのです。

しかし、いつまでも預かっているわけにはいかず、来年の春には実家に返すことになっていました👀

そして、太田家には寄宿人の長松要吉(通称オド)という男がいましたが

オドはこの日の朝早くから出かけていて、家にはマユと幹雄の2人が留守を預かっていた...





太田家の悲劇!

北海道開拓の村に再現された開拓小屋の内部。太田家の囲炉裏端を髣髴とさせる。(Wikipedia)

寄宿人のオドは、作業現場から昼食のために太田家に戻ってくると

なぜか妙に屋内は静まり返っている...


囲炉裏の片隅に幹雄が前屈みに座り込み、じっとしている。

オドは茶目っ気のある幹雄のことだから狸寝入りしているに違いないと思い

大声で幹雄の名を呼ぶ。

オド『おい、幹雄、帰ったぞ。早く飯食うべ...こら、狸寝入りしてもダメだぞ。』

しかし返事がない。

オドは幹雄の肩を揺すりながら顔を見た瞬間にとんでもないことに気づく!!!

幹雄の顔の下に固まった血が盛り上がり、喉の一部を鋭くえぐられている。

さらに側頭部には親指大の穴が開き、幹雄は死んでいた。

オドはあまりのことにブルブル震えたがなんとか声を出して

『マユ。マユはどこだ!オドが帰ったぞ!』と叫んだ!

しかし、返事はない。

この時、オドはある勘違いをします。

今朝方、太田三郎とマユが口論していたのを思いだし、自分が出かけた後に口論が再燃し

そのとばっちりを幹雄が受けて、夫婦2人は行方をくらませたと。

しかし、開拓民たちが太田家へ来て状況を調べた結果、幹雄は熊によって殺され

マユは熊に連れ去られたことが分かった
んです(⊙_⊙')

マユと幹雄が襲われた時の状況とは!?

12月9日午前10時半頃、熊は太田家の窓から進入し再び窓から出てマユを連れ去った 図:慟哭の谷より

空腹を抱えて突如現れた熊は、まずは山側の窓辺に吊るされたトウキビを食べようとして窓から部屋を覗いた👀

これに気づいたマユと幹雄は驚き大声をあげる。

その声に逆上した熊は家に入り込み、まずは幹雄に襲いかかる。(幹雄は、ほぼ1撃でやられた)

マユは燃える薪で立ち向かうが、巨大な熊にかなうはずもなく、隅に追い込まれて撲殺された。

薄暗い居間には燃えた薪が散乱し、屋内の隅には柄が折れた血糊に染まったマサカリが落ちている。

抵抗しながら、激しく逃げ回った形跡がありました(⊙_⊙')

しかも、マユはその場で一部食害されたらしく、夜具はおびただしい鮮血に染まっていました。

そして熊は入ってきた窓から、再びマユをくわえて連れ去ったのです...

マユの捜索!至近距離で巨大ヒグマと遭遇!?

矢印の部分ら辺にマユは埋められていた画像:慟哭の谷

開拓部落と三毛別のの若者、合わせて30人で捜索隊を作り、熊の足跡を追って

マユの遺体を探すことに
(⊙_⊙')

長柄の鎌を手にした三毛別の河端甚太郎を先頭に、マタギの金子富蔵、宮本由太郎、谷喜八、千葉幸吉、加藤鉄士ら5人の銃士が従い

次いで刃物などの武器を手にした山本仁作ら20人ほどが三班に分かれて続いた。

捜索隊が進み続けていると、やや小高い場所にそびえるトドマツの根元あたりが、黒く盛り上がっていることに気づく👀

その黒いモノは巨大な熊で、たちまち捜索隊の前に巨大なヒグマが踊り出た!

(この時、捜索隊はあまりに近くから熊が現れた為に相当テンパったようですw)

慌てて一斉に熊に銃口を向けたが、この時発射したのはたったの1丁でした💦

この1丁とは谷の銃で、その他の者の銃は不発だったんです🥶

(この時、多くの若者は一目散に逃げていますw)

熊は方向を変え、山手に向かってそのまま立ち去ったのでしたt(-.-t)

(熊が立ち上がった時の丈は馬を凌ぐ大きさで、胸には袈裟掛けと言われる大きな白斑を交えた全身黒褐色の巨大な熊だった事がこの時分かる)

この時、捜索隊のほとんどは心が折れて一度山を降りますが、マユの遺体を探さないといけないので

もう一度山に向かい、先ほど熊と遭遇したトドマツ辺りに行くと、トドマツの小枝が重なるところがあり

その重なった小枝の間からマユの片足と黒髪がわずかに覗いていた。

くわえられてきたマユの体はこの場所で食いつくされていたのです(⊙_⊙')

残されていたのは、両足と、頭髪を剥がされた頭蓋骨だけだった...

夕方5時頃、マユの遺体は太田家に戻ったのです。


悪夢再び!巨大グマが遺体を取り返しに!?

この惨事に開拓地の人々は恐れおののき、数キロ下流の安全地帯に避難する準備を始める。

ちょうどその頃、隣村から、亡くなった幹雄の実の両親が太田家に到着する...

この通夜には、太田三郎、幹雄の両親以外は6名しか来ていなかったのです(計9名)(⊙_⊙')

これは多くの人間が『熊は獲物があるうちは付近から離れない』と小さい頃から聞かされていた為

怖くて太田家に近寄れなかったのです。

そして巨大グマを追跡していた谷喜八が、帰りがけに太田家に顔を見せた際に

どうせ食われるならもう2、3人も食われりゃよかった。一緒に弔ってやるのにな。今夜はみてろ、9時頃必ず熊がくるぞ

と悪態をついた。

(谷は口は悪いが、人柄も面倒見も良く、誰からも好かれていた)

『明日も熊撃ちだ!』と言って谷は太田家を出て行った。

悲しみの通夜は終わっても、2人の変わり果てた2人の遺体に太田は泣き崩れ、幹雄の両親は放心状態。

幹雄の母チセは、肩を落としながらも持参してきた清酒を参列者に注ぎ回った。

2人目に注ぎ足そうとしたその時...

『ドドーン』という物音と共に遺体を安置した寝間の壁が打ち破られ、黒い大きな塊が立ちはだかった!!!

棺桶はひっくり返されマユと幹雄の遺体が散らばり、異様なまでに生臭い息づかいが辺り一面を覆う。

『熊だ!』

なんと谷の予言が見事的中してしまったのだ!

太田家は大パニックとなり、叫び声や右往左往の大混乱となってしまう💦

参列者の1人堀口清作が銃を放ったところ、熊は家から飛び出して暗闇に消えて行った...

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